食品開発・品質管理のための食品評価について、5つのテーマでご紹介します。
<セッション1>11:00-11:40(40分)
食品中の泡の評価~起泡性、安定性、泡サイズ、界面粘弾性~
食品中に含まれるたんぱく質、脂質、乳化剤などは1種の界面活性剤として働き、泡を生成します。これらの生成された泡は食品の外観、食感、味わいにも影響する為、食品中の泡を適切に評価し、制御することは重要です。しかし、実際には動的な系である泡を定量的に評価することは難しく、多くの試行錯誤が繰り返されてきました。本ウェビナーでは、泡の定量評価を実現した泡試験機DFA100とそれを使用したアプリケーション事例、また、泡の評価に重要な界面粘弾性を評価可能な界面粘弾性評価装置DSA30Rとそのアプリケーション事例についてご紹介します。
—アジェンダ—
・泡の基礎
・泡の評価と泡試験機DFA100
・アプリケーション事例(ミルクフォーム)
・界面粘弾性の基礎
・界面粘弾性評価と評価装置DSA30R
・アプリケーション事例(乳化剤)
・Q&Aセッション
<セッション2>13:00-13:50(50分)
食品に含まれる粒子の特性評価 ~粒子径分布(DLS、レーザー回折、画像)~
食品や食品原料には様々な粒子が含まれており、その特性は食品の外観や口当たり、味などの品質に関わっています。粒子径やゼータ電位などを適切に管理することで、食品の品質や安定性を向上させることができます。本ウェビナーでは、食品関連試料のナノ~マイクロサイズの粒子径測定やゼータ電位測定、画像解析による評価方法とその事例をご紹介します。
—アジェンダ—
・食品中の粒子評価の重要性
・粒子径測定とDLS、レーザー回折、画像解析原理
・ゼータ電位測定の基礎
・評価事例(チョコレート、コーヒー、蛋白質など)
・Q&Aセッション
<セッション3>14:00-14:30(30分)
飲料などの分散安定性と評価
飲料などの分散液の「分散安定性」は、品質や貯蔵性に大きく影響します。この分散安定性を評価する際には、濃度や粘度を変えずに、原液のまま自然重力下で評価できることが理想的です。本ウェビナーでは、そのニーズを満たす「静的マルチ散乱式Turbiscan」の原理と、実際の評価事例についてご紹介します。
—アジェンダ—
・分散安定性とは
・液中分散安定性評価装置 Turibiscanの原理
・評価事例(牛乳、植物性タンパク質)
・Q&Aセッション
<セッション4>15:00-15:50(50分)
粉末食品の粉体物性と流動性評価
食品やその原料には、多くの粉体が使用されていますが、粉体は単純に「粉」の特性だけでは評価することができません。粉と粉の間には空気が含まれているため、かさ密度や安息角、流動性といった粉体特性が重要です。これらは最終製品の品質だけでなく、製造工程にも大きく影響を与えます。本ウェビナーでは、粉体物性の基礎から、実際の粉末食品の流動性評価の事例まで、わかりやすく解説します。
—アジェンダ—
・粉末食品の粉体物性評価の重要性
・粉体物性評価の基礎
・粉体物性評価の応用~流動性評価 標準法から応用法~
・粉末食品の評価実例(小麦粉、粉乳、グラニュー糖など)
・Q&Aセッション
<セッション5>16:00-16:30(30分)
TD-NMR法を用いた油分量の測定と評価
時間領域核磁気共鳴装置TD-NMRは様々な用途で使用され、幅広い分野での評価に用いられています。今回はその中でも、食品分野に応用される油分量測定と固体脂肪含有量測定について紹介致します。
総脂肪含有量(TFC:Total Fat Content)の測定は食品産業において非常に重要な測定です。なぜなら脂肪は生命維持に不可欠な成分であり、その含量は食品品質の主な指標の1つになるからです。
固体脂肪含有量(SFC:Solid Fat Contents)は油脂を含む食品の品質において様々な温度での結晶化挙動を特徴付けます。SFC分析は、製パン、製菓、油脂業界では不可欠な測定です。
これらのTD-NMR法におけるTFC測定/SFC測定は従来法に比べて迅速、正確、安全に行うことができる代替法として注目を浴びております。本ウェビナーではそれらの測定・評価の原理とその解析方法、そして実際の測定事例についてもご紹介します。
—アジェンダ—
・TD-NMRの原理
・油分量測定(TFC)の紹介
・固体脂肪含有量測定(SFC)の紹介
・Q&Aセッション
【言語】
日本語
【参加費】
無料