定量フェログラフィー装置 DR-7
- 概要
- 仕様
測定原理
下図のように磁石中に取り付けられた定量チューブ(Precipitator Tube)内に希釈した潤滑油を流すと、磁石によりチューブ内に鉄粉が捕捉されます。鉄粉は磁石の磁力勾配に従って、定量チューブの入口から出口に向かうにつれて粒子径が小さくなるように堆積します。光源から堆積した鉄粉へ光が当てられ、透過光をセンサーが検出します。堆積した鉄粉の量はセンサーが検出した透過光の強度に基づいて定量化されます。この時DLセンサーでは入口付近に堆積する5µm以上の大きな鉄粉を、DSセンサーでは入口から5mm進んだ地点に堆積する1~2µmの鉄粉が検出されます。
検証手法
DL、DS各センサーで得られた結果を特定の計算式に代入する事で、摩耗粒子濃度(WPC)や大径粒子含有率(PLP)及び摩耗指数(WSI)といった指標が算出できます。異常な装置の場合、総粒子量に対して大径粒子の比率が増加し、前述の指標の値が増加します。これらの指数の増減を監視する事で機械の正常/異常状態を監視できます。
特長
- 使いやすいタッチスクリーン
- コンパクトなデザイン
- 簡易なセットアップ、操作
- 短時間での測定
用途
プロセス機器、食品・飲料、発電、航空、紙パルプ、石油化学、船舶、鉱業等の潤滑油管理。
機械設備内の減速機、ベアリング、タービン、油圧機器類等で使用されている潤滑油の劣化状態監視に最適です。
- 仕様
寸法:L 41cm×W 36cm×H 39cm
重量:13kg
電源:100~240 V、50/60Hz