連続結露試験機 QCT
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 導入事例事例
QCT結露試験機とは?
QCT結露試験機は、温水を直接試料に結露させることで屋外の湿気によるダメージをシミュレートします。QCT試験機は、数日あるいは数週間という短期間で、屋外では数ヶ月あるいは数年にわたって起こる湿気による劣化を再現します。QCTはハイスピードで使い方も簡単、価格もリーズナブルです。相対湿度100%(結露)メカニズムにより、雨や露による金属や塗料、有機物の劣化をシミュレートし、促進させます。水蒸気の温度を上げることで自然暴露よりもその効果が促進されます。QCT試験機は、浸水試験や通常の(非結露式)湿度試験の代替法となります。
Q-Lab社とは?
1956年創業の耐候性試験機、腐食試験機の世界的メーカーです。紫外線蛍光管式耐候性試験機QUVは世界市場シェアトップの耐候性試験機として有名です。フロリダには世界最大の屋外曝露場を保有しており、機器製造のみならず試験サービスやコンサルティングサービスを行っております。Q-Lab本社は米国オハイオ州クリーブランドにあり、英国のマンチェスター、ドイツのザールブリュッケン、上海にも販売・流通拠点を構えております。
- 特徴
屋外における湿気の影響
大概の素材にとって水は共通の敵です。水は金属を腐食させ、有機物を腐敗させ、構成物を分解します。結露とは、混ざりものを含む(不純)水が大気と混ざり、飽和状態まで酸素を含んで蒸留された水を指します。この種の水蒸気は、酸素を含んだ状態で材料に接触、あるいはコーティングに浸透することから「aggresive water」とも呼ばれます。研究によると、屋外に置かれた素材は露という形で一日平均12時間凝縮水に曝されています。
QCT結露試験機
QCT試験機は結露(相対湿度100%)プロセスを利用して、露による金属や塗料、有機物の劣化をシミュレート、促進します。水蒸気の温度を上げることで自然暴露よりもその影響が促進されます。QCT試験機に必要なのはごく普通の水道水です。水皿に入った水道水が蒸発する過程でそれが蒸留水に変わり、凝縮されて試料に結露します。
多様な暴露サイクル
QCT試験機は、変化のない結露(相対湿度100%)状態の維持、あるいは高温の結露と乾燥の交互サイクルのいずれかに設定して頂けます。温度設定は室温から最高摂氏70度までの広範囲から選択が可能です。自動周期タイマーにより、希望の湿潤/乾燥暴露サイクルに対応できます。周期設定は、室温より数度高いだけの温度でほぼ目には見えない結露を発生させる低湿度から、継続した高温下での滴るレベルの結露まで、幅広い選択肢があります。
氷結はいくつかの劣化現象を促進させます。氷結/解凍サイクルは、濡れた状態のパネルを手作業でQCT試験機から取り出し、即氷結させて、その後再び試験機の中に戻すことで対応が可能です。
QCTほど素早く、手軽に結露試験をできるものはありません。世界標準となっている標準試験片Q-PANELにサンプルをアタッチさせて試験機に立て掛けるだけで測定可能です。最もシンプルな連続結露試験機ということが評価されており、50か国以上の様々な業界の研究室、試験室で使われています。
- 仕様
QCTは、温度や湿度をコントロールしながら、湿気を再現することが出来る耐候性試験機です。数多くの国際規格や国内規格、工業規格に適合した促進性の高い試験を行えます。
仕様
- テストキャパシティー:62パネル(75 × 150mm)もしくは48パネル(100 × 150mm)
- サイズ:137×53×135cm
- 重量:80kg
- 温度:室温から72℃
- 素材:腐食耐候性の陽極酸化されたアルミニウム製
- 水まわり:6mmチューブの自動給水器
- 濡れ/乾燥サイクル:24時間タイマー設定で自動で繰り返すことが可能
- 導入事例
塗料や建築材料、テキスタイル、半導体用フィルムなど結露による劣化の影響のあるサンプル。
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