学ぶ・知る

【事例】泡の形成

泡の解析方法

 

泡は多くの製品で利用されています。例えば、シェービングフォームの場合、製品そのものが泡となります。泡製品に携わる多くの人が、泡の形成、安定性、水分含有率、構造の評価に興味を示しています。KRUSS社の泡試験機を用いることで、それらの評価が可能となります。

泡関連製品

  • 洗浄剤
  • パーソナルケア
  • 食品と飲料
  • 消火剤
  • 浮遊選鉱

起泡性

求められる液体の起泡性はアプリケーションより様々です。例えば、消火剤(多量の泡により火災の表面を覆い、冷却および窒息の効果で消火する)はかなり少量の液体から多量の泡を生成する必要があるのに対し、歯磨き粉は少量の液からあまりに多量に泡が立つことは望ましくありません。KRUSS社の泡試験機を用いることで、再現性の高い様々な方法でサンプルを起泡することができ、実際の泡により近い状態での評価が可能です。

泡の安定性

求められる泡の安定性は起泡性と同様にアプリケーションにより様々です。例えば、ホイップクリームでは非常に安定した泡が求められるのに対して、飲料の場合は、ホイップクリーム程の安定な泡は望ましくありません。KRUSS社の泡試験機を用いることで、時間経過ごとの泡高さ、すなわち泡の起泡から崩壊までの挙動を評価することにより、泡の安定性の評価が可能です。

泡の水分と排液

泡の水分(液体含有率)は触感や味に影響を与えます。その為、液体含有率は、製品の特性を示す重要な指標となる場合があります。さらに、泡が崩壊し始めるときの最初の兆候は排液であることが多い為、液体含有率は一見安定した泡がゆっくりと崩壊している様子を説明することに役立ちます。KRUSS社の泡試験機を用いることで、各泡高さにおける時間経過ごとの液体含有率の測定が可能です。

泡の構造

泡の良好な触感と外観を得るには、シェービングフォームはほぼ同じサイズの小さな泡で構成されている必要がありますが、バスフォームでは非常に大きな泡と非常に小さな泡の集合体であることが求められます。KRUSS社の泡試験機を用いることで、時間経過ごとの泡サイズの評価を行うことが可能です。

より深く泡を理解する

泡の形成、崩壊、および時間経過ごとの泡サイズ分布が相互にどのように関係しているのかを理解することは、泡を深く理解する上で非常に重要です。
さらに、泡の特性は界面粘弾性、つまり液体内に含まれる界面活性剤の界面レオロジーパラメータと密接に関連していると考えられています。この界面レオロジー特性の評価には、KRUSS社の界面粘弾性評価装置を用いることができます。

関連製品

動的フォームアナライザ DFA100

LED光源から照射される光の液体と泡に対する透過率を測定することで液面高さと泡高さを画像解析で測定し、経過時間ごとの変化をグラフ化する泡試験機です。崩壊挙動の評価も可能で、オプションの泡サイズ測定、泡密度測定と組み合わせることでより深い泡の評価が可能となります。

高機能自動接触角計 DSA30

KRUSSのハイエンド全自動モデルDSA100の機能はそのままに、コンパクト化、低価格化を果たしたモデルです。液滴の作成、着液、測定をすべて自動で行うため、人為誤差を最大限に排除した測定をご希望の場合に最適です。マルチシリンジシステムを使用すれば最大4種類の試薬を自動で切り替えながら測定できます。自動軸移動オプションの選択により、XY(θ)軸を自動移動させながら固体上の任意の個所の接触角をワンクリックの全自動で測定することができます。マッピング解析にも対応しており、固体上の濡れ性の分布を可視化することも可能です。

高機能自動接触角計DSA30の画像