高機能液中分散安定性評価装置 Turbiscan Lab
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 導入事例事例
TURBISCAN Lab(タービスキャン・ラボ)は液中分散安定性評価TURBISCANシリーズの中で標準機として世界で最も多く使用されているモデルです。1サンプルの分散状態を自動で高精度にスキャンします。測定間隔は最短25秒と短い時間で不安定化するサンプルでも分散性の変化を正確にとらえることが可能です。プログラム測定で長期試験でも間違いなく自動でスキャンを行うことができ、安心して結果を待つことができます。
測定にはデザインと操作性を追求したマルチ言語対応ソフトウェアのTurbiSoft(タービソフト)を使って行います。試験途中でも分散状態の変化を簡単に確認することができ、不安定化指標の計算もワンクリックで実行可能です。
TURBISCAN Labは高精度サンプルスキャンとTSI評価が可能で室温はもとより、60度までの加熱温調機能を搭載したモデルでサンプルの不安定化を促進、試験時間の短縮化を果たすことができます。分散体の平均粒径を光学的手法で計算する機能を付け加え、合一/凝集の反応をさらに深く追及することができます。
TURBISCAN Labはまさにあなたの実験室(Lab)になくてはならない1台です。
特徴の項目に原理を記載しております。
- 特徴
高濃度分散体の安定性評価はサンプルを無希釈、非破壊で測定することが重要です。
高濃度に分散体を含むサンプルをそのままガラスボトルにサンプリングし、ボトル外から光を当ててその透過光・後方散乱光を評価することでサンプル中の分散体の変化を評価します。
高さ方向に高精度にステージを移動させながら高さごとに透過光・後方散乱光を測定(スキャン)します。
液中に分散体が均一に存在している場合、スキャンを繰り返しても透過光・後方散乱光の検出感度は変化がありません。
しかし、例えば分散体が沈降を起こす場合、サンプルボトルの底側の分散体濃度は増加し、上側の濃度は低下します。
その場合検出される後方散乱光も底側で増加し、上側で低下するという変化が見られます(透過光は逆)。
エマルションなど粒子がクリーミング(浮遊)するものは上記とまったく逆のパターンとなり、透過光・後方散乱光は底側で低下し、上側で上昇するという変化が見られます。
また、分散粒子は移動だけではなく、サイズ変化を起こすことがあります。主に凝集、合一によるサイズの増加ですが下記のような変化が起こります。
これらの時間変化による分散体の変化を読み取ることで分散状態の不安定化の機構を解明することができます。
また、人間の目では捉えることができないような見ることができない変化やわずかな差をクリアに評価することができるのもTURBISCAN(タービスキャン)の特徴です。
- 仕様
繰返し精度: 0.05%(自動)、0.1%(手動)
サンプルボトル容量:20ml (オプションで少量4mlボトル有)
測定間隔:最短25秒
分散体濃度範囲: 最大95%v/v
評価可能粒子サイズ範囲:10nm ~ 1mm (ただし分散体の屈折率による)
温度調整: 室温+5℃~60℃
所要電源: 100Vac 50/60Hz 2A
寸法・重量: W38 x L42x H32cm 13kg
準拠:TR 13097, TR 18811, TS 22107, TS 21357
主な評価項目:分散体の定量的モニタリング、分散体移動速度評価、流体力学的粒径評価
TSI不安定化指標解析、光学的平均粒径評価
その他:バーコード管理機能あり
測定毎自動校正機能、標準サンプルによる確認機能あり
- 導入事例
・シャンプーの白化剤の分散性評価
・サンスクリーン剤(酸化チタンなど)の分散性評価
・乳液のエマルション安定性評価
・エマルション安定化のための界面活性剤の最適化(種類、濃度)
・シェービングフォーム、クレンジングフォームなどの泡安定性評価、サイズ変化評価
・乳製品のクリーミングの評価
・飲料のリング現象の評価
・コーヒー飲料のエマルション安定性
・マヨネーズのエマルション安定性
・原油の分散性評価
・インク、塗料の顔料の分散性
・溶解性インクの析出沈降評価
・非経口剤のエマルション安定性
・ナノ粒子のドラッグデリバリー評価
・点眼剤の分散性評価
・カーボンナノチューブの分散性評価
・CMPスラリーの分散性評価
関連情報 Related information
ニュース リリース |
|
---|---|
展示会・ セミナー |
|
関連製品 |
|