製品情報

表面光沢・質感精密測定機 Aesthetix

表面光沢・質感精密測定機
Aesthetix

Aesthetixは、表面の光沢、質感、トポグラフィーを高精度で測定する革新的な装置です。光沢度、スパークル、粒状感、仕上げ効果の解析に対応し、表面品質が人の印象に与える影響を予測することができます。また、湿潤した表面や曲面の測定も可能です。接触型・非接触型のどちらでも使用でき、フラットな面から複雑な形状まで幅広く対応。製造現場での効率的な品質管理を強力にサポートします。

  • 概要
  • 特徴
  • 導入事例事例

Aesthetix(エステティックス)とは

製品表面の美しさを「見える化」する革新的な測定装置です。消費者が直感的に感じる美的印象を、数値として正確に捉えることができます。

製品の表面は、光沢、色、透過性、テクスチャーといったさまざまな要素が組み合わさり、品質や美しさの印象を形づくります。消費者は無意識のうちにこれらを観察し、製品の魅力を評価しています。そして、その美しさが購買意欲に大きく影響を与えています。デザイナーや製造者にとって、消費者の心を動かす表面特性を実現するためには、素材や製造プロセスを最適化することが不可欠です。そこでAesthetixが力を発揮します。Aesthetixは、最先端の測定技術を駆使し、製品の表面外観を人間の視覚や感覚に近い形で定量化。これにより、美観の本質を数値で把握し、デザインや製造プロセスの改善に役立てることができます。
装置本体に専用モジュールを取り付けることで、次のさまざまな測定が可能です。


同じ光沢値やヘーズ値であっても、人の目には見え方が明らかに異なる場合があります。Aesthetixは、反射強度測定、カメラ撮影を行うことで、Rhopoint社独自の指標である「視覚的光沢」など、多様な評価パラメーターを活用し、見え方の違いを定量的に評価します。

Aethetix®テクノロジー


デュアルカメラシステム: 異なる機能を持つカメラを組み合わせることで表面と光の相互作用を詳細に捉えるためのシステムです。
観察用カメラ: 表面の高精細で色調補正された画像を取得します。
グロスカメラ: HDR画像を使用し、表面の光沢感を多角的に分析します。

正反射光源: ISO 2813およびASTM D523に準拠し、グロス、ビジュアルグロス、DOI、シャープネス、ヘーズ、視覚ヘーズの計算に使用します。
6つの45°リングライト: 表面の画像を取得し、スパークル分析、立体的な表面解析のために使用します。
ラインライト: オレンジピールや表面の波状性の測定に使用します。
10°スポットライト: 傷、ホログラム、ヘーズの分析に使用します。

 

評価パラメーター

①表面光沢モジュール

表面光沢モジュールを使用すれば高品質で高光沢の表面の反射や見た目の品質を、さまざまな知覚指標を使って総合的に評価が可能になります。

評価項目 詳細
光沢 (Gloss) 業界標準に準拠し、表面の光沢値を高精度測定
ヘーズ (Haze) ASTM準拠の指標で曇りや白濁を評価
ウェービネス (Waviness) オレンジピール状の波状テクスチャーを評価し特性を数値化
研磨欠陥 (Polishing Defects) 渦や傷など表面欠陥を検出し定量的に評価
視覚的光沢 (Visual Gloss) 視覚印象に近い新しい光沢スケールを提供
シャープネス/DOI (Sharpness/DOI) 超微細なテクスチャーの鮮明度・品質を評価
ルミナンス輝度(Luminance) CIE 1931 XYZ基準で明暗を評価し、色相に依存しない評価
色 (Colour) 表面の色を忠実に再現し、RGB値で表示

②テクスチャーモジュール

自動車の内装プラスチック、革、粉体塗装など、特有の表面テクスチャーを持つ素材では、見た目の均一性やパターンの整合性が重要です。Aesthetixは、視覚的に最適な外観と触感を持つ一貫した製品開発をサポートします。

評価項目 詳細
セル振幅 (Cell Amplitude) テクスチャーの平均振幅で表面の深さを評価
セル数とサイズ (Cell Count and Size) 表面の均一性と粗さを定量化し品質管理に活用
反射率 (Reflectivity) 表面の反射率とコントラストを高精度に測定
ルミナンス輝度(Luminance) CIE 1931 XYZ基準で明暗を評価し、色相に依存しない評価
色 (Colour) 表面の色を忠実に再現し、RGB値で表示
光沢 (Gloss) 業界標準に準拠し、表面の光沢値を高精度測定
知覚粗さ (Perceived Roughness) 測定領域内ピクセル振幅の標準偏差で粗さを評価

 

③エフェクト仕上げモジュール

エフェクト顔料を含むコーティングはスパークル(輝き)と粗さを示します。スパークルは、鏡面のような要素が光を反射する際に見られる視覚的テクスチャーです。

評価項目 詳細
粗さ (Coarseness) 顔料量に応じた表面の粒状感や不均一さを評価
色 (Colour) 測定範囲内のスパークルの平均RGB色を表示
ルミナンス輝度(Luminance) CIE 1931 XYZ基準で明暗を評価し、色相に依存しない評価
ヘーズ (Haze) ASTM準拠の指標で曇りや白濁を評価
密度 (Density) 指向性照明でのスパークル密度を測定
可視性 (Visibility) スパークル要素の平均強度で可視性を評価
ウェービネス (Waviness) オレンジピール状の波状テクスチャーを評価し特性を数値化
光沢 (Gloss) 業界標準に準拠し、表面の光沢値を高精度測定

ソフトウェア

Rhopoint Appearance Elements  ― Aesthetixソフトウェア
表面の外観特性を分析するために使用されます。このソフトウェアは、最先端のアルゴリズムを利用して表面画像を捉え、視覚的な特徴を詳細に解析します。計測された画像、グラフ、そして表面のトポグラフィカルなマップを通じて、表面の質感や光沢などの外観特性を示すことができます。また、得られた数値結果や画像は、LANまたはクラウドデータベースに保存され、データ管理の安全性と拡張性を確保します。

表面輝度モジュール:
数値結果、測定画像、グラフを表示します。
テクスチャ―モジュール:
数値結果、表面の起伏、セグメント化マップを表示します。
テクスチャ―モジュール:
3D表面マップ上にカラー補正済みの表面画像を表示します。
Aesthetixのライブビュー機能により、測定位置の精密な調整が可能で、小さな測定のポイントの特定に最適です。
  • 特徴

・高精度な光沢や質感測定

・曲面、小さな部品、湿潤表面にも対応

・表面の凹凸や仕上げ効果の測定

・スパークルや粒状感の分析

・透過率や不透明度の測定

・自動化対応で測定効率の向上

・複雑な形状や寸法の精密測定

  • 導入事例

【アプリケーション例】

・自動車、船舶などの表面品質評価

・艶出し剤の評価

・樹脂、木材、石材などの表面品質評価

・塗装面の光沢評価、外観評価

・金属面の光沢、ヘーズ評価

技術情報 Technical information
  • 光沢とは?