製品情報

ナノ粒子径+濃度カウンター+蛍光検知 ARC

ナノ粒子径+濃度カウンター+蛍光検知
ARC

コールターカウンター法で50nmから粒子径・濃度を正確に測定できる機能に加えて、3つの光チャネルで粒子の蛍光を同時に測定することができ、複雑なサンプルの部分母集団を正確に定量化することができます。必要試料量は3µLで、タンパク質・エクソソームなどのバイオ試料やナノ粒子の評価に最適です。同社製品nCS2に蛍光検知機能を加えたモデルです。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

原理

Microfluidic Resistive Pulse Sensing マイクロ流体電気抵抗パルスセンシング(MRPS)法を使用しています。薄い懸濁液のサンプルに圧力をかけると、サンプル中の粒子が測定カートリッジ内のアパチャーを通過します。粒子がアパチャーを通過したとき、電気抵抗が変わり、この信号を電圧として換算します。信号の大きさは粒子径に依存し、粒子検知数が直接粒子濃度になります。

アパチャーという小さな孔を粒子が1つずつ通過。その際の抵抗値の変化を電気信号として検出し、粒子径に換算。

測定用カードリッジ。使い捨てでコンタミの心配がありません。必要サンプル量は3µL~

フィッティング法の粒度分布計と異なり、分解能が高く、個数濃度も得られます。光学式ではないため色の影響はなく、物性値も必要ありません。標準液を使用の場合、測定毎の校正は必要なく簡便に、短時間で測定できます。米国Spectradyne社製品。

さらに3つの光チャネルを利用して、粒子の蛍光を同時に測定することができます。

粒子全体の中で、蛍光を発する粒子がどのくらい存在するか調べることができるので、複雑な試料の分析も可能です。

測定例

GFP 発現マウス白血病ウイルス (MLV)

バックグラウンドを含む電気検知の結果(青)と蛍光検知の結果(緑)。バックグラウンドを含まない、ウイルスのみのピークを検出できた。

ARCでは、蛍光色素と結びついている粒子のみを検出できるため、電気信号のみの結果ではバックグラウンドも含んでしまいますが、蛍光検知によって、蛍光色素と結びついたウイルスのみの結果を確認することができました。

 

その他測定例や最新情報はメーカーのホームページもご参考下さい。Spectradyneホームページへのリンク

  • 特徴

  • 仕様

カードリッジ情報

カードリッジの種類によって、対応している粒子径と濃度が異なります。目的の粒子径に合わせてカードリッジを選択してください。

  • 導入事例

技術情報 Technical information
  • バイオ試料の粒子径・濃度測定に適した電気的検知帯法とは