BetterPyc 380シリーズは、ガス置換法を用いて高精度の測定を簡単に実現し、高い信頼性を最大限に提供する自動ガスピクノメーターです。温度制御、圧力検知、直感的なソフトウェアにより、サンプルの体積、真密度、固形分、気孔率を最大4桁の精度で測定することができます。幅広い産業分野の研究・生産用に設計されたBetterPyc 380は、製品の可能性を最大限に引き出します。

特徴

多機能
サンプルの完全性を保ちながら、体積、密度、固形分、気孔率の4つの測定が可能です。

高精度
温度制御、高分解能トランスデューサー、校正済みチャンバー容量により、極めて高い精度と信頼性を確保します。

快適な操作性
自動測定、校正、漏れ検知などが可能で、オペレーターの経験の多寡を問わずご利用いただけます。

統合ソフトウェアソリューション
天秤への直接接続、外部水槽への遠隔制御が可能です。

少量のサンプルで測定可能
1～100cm³のサンプルを入れるだけで、サンプルの完全性が保たれます。

動作原理

ガス置換法に基づいて設計され自動ガスピクノメーターです。ヘリウムや窒素などの分析用ガスを、容積が既知の密閉されたサンプルチャンバーに導入し、精密な基準チャンバーに膨張させることで動作します。膨張前後の圧力を記録することで、体積を正確に測定することができます。

♦ガスの予熱
ガス予熱は精密な温度制御システムによって実現され、狭い範囲内で一定の温度を維持することで、より正確な測定が可能となります。温度制御システムは、自動ガスピクノメーターの設計における重要な要素です。

♦ ガス置換
ガスがサンプルチャンバーに導入され、空いた空間を置換し、サンプルの細孔に浸透していきます。密閉性を高めるチャンバーリッドにより、試料室は完全に密閉され、測定中のガス漏れを防止します。

♦ 一次圧力平衡
 一回目の圧力平衡の後に圧力1が記録されます。温度制御システムが安定したガ ス温度を維持し、0.005 psig/min以下に平衡化することを可能にします。平衡化後、高分解能の変換器によりサンプルチャンバー内の圧力が測定されます。

♦ ガス膨張
その後、ガスは基準チャンバーへと膨張させられます。2つの内蔵基準チャンバー はサンプルチャンバー内のフリースペースと一致しているため、正確な結果が得 られます。サンプルカップのサイズに基づいて適切なチャンバーが自動的に選択 され、正確な密度測定に理想的な条件を構成します。

♦ 二次圧力平衡

二回目の圧力平衡の後に圧力2が記録され、ガスが雰囲気中に排気されます。その後、結果が計算されます。測定誤差を減らすため、内蔵真空ポンプがガスを排出し、パージ効率を向上させます。

対応規格・産業

BetterPyc 380は多くのASTMやISO規格に準拠しており、幅広い産業でお使いいただける汎用性の高い測定器です。さまざまな材料の密度、スラリー中の固形分、プラスチック発泡体の気孔率を測定することができ、産業におけるプロセスの最適化や品質保証を可能にします。　導入事例に対応規格を記載しております。