概要

C390H 水蒸気透過度試験システムは、赤外線センサー法に基づき設計生産されており、ISO 15106-2と、ASTM F1249に準拠しております。本機器は、広い試験範囲と高い試験効率を有し、高・中レベルの防水性能のある、遮断性素材の水蒸気透過度の測定に使用されます。この機器は、3つの試験セルで構成される統合ブロック設計を特徴をしています（特許取得済み）。精密センサーと専門的コンピューター制御システムを搭載した本機器は、温度/湿度/体積流量を正確に調整および制御できるため、試験結果の感度と再現性を保証します。C390Hは、食品、薬類、医療機器、消費財、光電池及び電子産業で使用される、プラスティックフィルム、シート、紙、包装容器と、他包装素材等の、水蒸気透過度の測定が可能です。

特徴

高精度

• 水蒸気に適した新バージョンの赤外線センサーは、高感度分析が可能です。
• 特許取得済みの統合試験ブロックは、先進的な流体力学および熱力学設計
• 試験虫の温度と湿度は一部始終正確かつ自動的に制御されるため、オペレーターが途中で介入したり個別のデータロギングデバイスは不要です。
• 温度/湿度センサーは、試験セルを独立してモニタリングします。

高効率

• 3つの同サンプルの連続試験ができます。つまり並行テストが可能です。
• 3つそれぞれのサンプルを同条件で試験できるため、高いスループットを実現しつつ、必要機器の数を減らすことができます。

省コスト化

• 自動温度/湿度制御により、オペレーターによる監査や調整が不要となります。

簡素化された操作

• Windows^™ 10オペレーティングシステムによる、12’’ タッチスクリーンパッド
• 迅速な自動試験プロセス
• 自動データ管理に適した、オプションのDataShield ^TM ソフトウェアとアクセサリー類

特許取得済みのセンサーテクノロジー
本機器はLabthinkの資産である、水蒸気分析の赤外線センサーを使用しています。これは非常に高い精度と再現性を有し、かつ長寿命です。高感度かつ安定性もあるため、異なる試験範囲で個別の参照フィルムを用いたカリブレーションは不要となります。またカリブレーションの頻度も抑えられます。センサーの試験範囲は、サンプルの透過度により自動で設定されます。手動調整は不要です。

新時代の統合型試験ブロック
特許取得済の3セル統合試験ブロック構造は、先進的な熱力学および流体力学分析を採用しています。3つの試験セル上の温度、湿度、および体積流量の測定精度が大幅に向上し、3つ連続もしくは個別にサンプル試験が可能です。

温度・湿度・体積流量の自動制御
機器内の温度と湿度は、温度湿度センサーにより自動調整され、試験サンプル環境の安定を保ちます。自動体積流量制御を用いると、試験中に一定の流量が保証され、不安定な流量によるあらゆるエラーを最小化できます。

使いやすく、高効率なシステム
自動試験モードと本機器の特性を組み合わせることで、迅速に正確な結果を得るための手動調整が減ります。また研修コスト削減、スタッフを手動モニタリングから解放するため、彼らは他のタスクに取り組めるようになります。
プロ試験モードにより、あらゆる科学調査のニーズに合わせた、柔軟で豊富な機器管理機能が使用可能となります。
独自のDataShieldTMシステムはオプションで、ユーザーデータを中央管理することができます。これはあらゆるフォーマットの出力データに対応しています。高い信頼性と安全性を備えたアルゴリズムが、データ漏洩を防ぎます。これは世界中の有線/無線LAN、オプションのプライベート無線ネットワーク及び第三社ソフトウェアにも対応しています。

ユーザー指向のサービスコンセプト
ユーザー指向のサービスコンセプトに則り、Labthinkはカスタマイズ可能なシステムを作りました。標準的ではないサンプルやパッケージ用に、ユーザーに合わせてあらゆるカスタマイズができるサービスです。

試験原理

試験サンプルは、散布セルに取り付けます。その後、乾燥チャンバーと湿度制御チャンバーに分かれます。サンプルの乾燥チャンバー側は、乾燥窒素の流動により吹き去られます。湿度制御チャンバーからサンプルを透過する水蒸気が、乾燥窒素により赤外線センサーを通過し、そこで均整のとれた電気信号が生成されます。水蒸気透過度は、電気信号を分析して計算することで得られます。パッケージサンプルについては、サンプル外部が高い湿度環境にある時、乾燥窒素がサンプル内に流れ込みます。

仕様

導入事例

適合規格

ISO 15106-2, ASTM F1249, GB/T 26253, JIS K7129, YBB 00092003-2015

アプリケーション