製品情報

高機能自動接触角計 DSA30

高機能自動接触角計
DSA30

KRÜSSのハイエンドモデルであるDSA100を機能はそのままにコンパクト化したモデルです。
豊富なアクセサリの大半を使用可能で、省スペース化、低価格化を実現しています。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

世界標準の全自動接触角計

KRUSSのハイエンド全自動モデルDSA100の機能はそのままに、コンパクト化、低価格化を果たしたモデルです。
液滴の作成、着液、測定をすべて自動で行うため、人為誤差を最大限に排除した測定をご希望の場合に最適です。
マルチシリンジシステムを使用すれば最大4種類の試薬を自動で切り替えながら測定できます。

自動軸移動オプションの選択により、XY(θ)軸を自動移動させながら固体上の任意の個所の接触角をワンクリックの全自動で測定することができます。マッピング解析にも対応しており、固体上の濡れ性の分布を可視化することも可能です。

チルトテーブルオプションにより転落角(滑落角)も測定できるほか、表目面自由エネルギー解析や液中接触角、ペンダントドロップ法による表面張力の測定などにも対応しています。
また、温度や湿度を制御する豊富な種類の環境チャンバのご用意もあります。

KRUSSの接触角計はモジュール構造を採用しており、すべてのオプションを後から追加することができます。各種制御基板はすべて本体内に組み込まれているため、オプションを追加しても設置スペースを増やすことなく使用できます。

日本語ソフトウェア「ADVANCE」

KRUSSの接触角計や表面張力計共通の専用ソフトウェアADVANCEは、人間工学に基づく設計による高い操作性で、科学機器とは思えない快適な操作性を提供します。

全自動モデルでは多点測定を行う場合に自動プログラムが複雑になりがちですが、ADVANCEであれば簡単にプログラムを組むことができ、その内容も一目瞭然です。測定プログラムをテンプレート化しておけば、以降はプログラムを一切変更することなく測定を行えます。

ADVANCEでは自動プログラム画面やライブカメラ画像を表示する各種ウィンドウ(タイル)は固定されており、上下にスクロールしながら操作を行います。従来のソフトウェアにありがちなタブで表示を切り替えながら操作や確認を行う必要がなく、設定や測定データなどは一目で確認できます。
データはExcel形式にて出力可能で、測定データに加えてグラフも同時に作成されます。
ソフトウェア内でのデータ比較も簡単で、比較データも測定データと同様にExcel形式で出力できます。
言語は日本語のほか、英語、中国語、韓国語などにも対応しており、設定はいつでも簡単に切り替えることが可能です。

ADVANCE紹介動画(日本語字幕選択可)

タイルのマッピング解析事例

サンプルサイズW200mmxD100mm、純水の接触角測定結果。青色部分が低接触角、赤色部分が高接触角を示しています。
advance_mappingθ方向回転軸を使用すれば、ウエハなど円形サンプルのマッピングも可能です。また、接触角以外にも表面自由エネルギーをマッピングすることもできます。

豊富なオプション・アクセサリ類(一部抜粋)

自動軸移動モジュール

Xのみ、Yのみ、XとY、Xとθ(回転軸)などお好みの仕様にカスタマイズできます。Xは自動でYは手動など、自動と手動を組み合わせることも思いのままです。
dsa30_axis

滑落角測定用チルトテーブル

テーブル部分のみを傾斜させるためスペースを取りません。KRUSS_dsa30s_internal_tilting_table_detail_15cm

マルチシリンジシステム

最大4種類の試薬を切り替えながら自動測定が行えます。kruss_acc_ds4222-ds4224

表面自由エネルギー解析用ダブル滴定システム

ハンディ接触角計MSAで培ったリキッドニードル技術を据置型オプションとして使用できます。kruss_acc_35417_ds3252_dsa100

各種温度チャンバ

最低-30℃から最大400℃の環境での測定が可能です。窒素などの不活性化ガスを注入したり、湿度コントロールを行うこともできます。kruss_acc_31800_tc11

液中接触角測定用アクセサリ

コンタクトレンズなど濡れた状態の固体の撥液性評価に使用します。kruss_acc_28739_st10

各種ニードル

ステンレスやテフロンコートなど、様々な濡れ性の試薬やあらゆる液量に対応します。kruss_acc_30611_ne94

関連アプリケーションレポート

Development of a measuring method for characterizing the surface of Pressure Sensitive Adhesives (PSA)
感圧接着剤(PSA)の表面特性評価方法の発展

Replacing the solid needle by a liquid one when measuring static contact angles
静的接触角測定におけるリキッドニードルによる従来式ニードルの置き換え

Why test inks cannot tell the full truth about surface free energy
テストインク(濡れ試薬・ダインペン)では正しく表面自由エネルギーを評価できない理由

その他界面科学レポートはこちら

文献リスト

こちらをクリックすると本機または同測定原理の機種が使用されている文献リストのPDFファイルが開きます。最新の掲載文献についてはお問い合わせ下さい。

装置に関するご質問はこちらよりお気軽にお問い合わせください。

  • 特徴

主な特徴

・コンパクトな筐体ながら、完全自動測定が可能なハイスペックのモデル。

・複数試薬の自動測定、自動軸移動、マッピング解析など、ハイレベルな測定が行えます。

・接触角計共通の日本語対応のソフトウェアADVANCEによってシンプル操作で快適な測定が可能です。

・人為誤差を極力排除した研究開発や品質管理などにおすすめです。

3種類のモデルをもとに必要な機能をカスタマイズ

KRUSSの据置型接触角計はアプリケーションに応じて3種類のモデルのご用意があります。モジュール構造を採用しているため、モデル間で各種機能を入れ替えたり、必要なオプションを追加・削除したりを自由自在に行えます。

DSA30B(ベーシック)

液滴の作成にはマニュアルシリンジを使用し、手動で滴定および着液動作を行います。
KRUSS_dsa30b_diagonal_15cm

DSA30S(スタンダード)

自動滴定装置を搭載しており、ワンクリックの全自動測定が可能です。このモデルを基本とし、自動軸移動オプションを追加して多点測定を行うケースが多いモデルです。KRUSS_dsa30s_diagonal_15cm

DSA30E(エキスパート)

4種類の試薬を切り替え可能なマルチシリンジ、自動XYZ軸移動、ペンダントドロップ法による表面張力測定が初期装備されたハイエンド仕様です。ワンクリックで表面自由エネルギー測定やマッピング解析を行うことができます。KRUSS_dsa30e_diagonal_15cm

 

  • 仕様

主な仕様(オプションによります)

測定項目:静的接触角、経時変化測定、動的接触角(拡張収縮法、転落角)、表面自由エネルギー評価、マッピング、液中接触角(キャプティブバブル法)、表面・界面張力(ペンダントドロップ法)

接触角測定範囲:0~180°

分解能:0.01°

滴定・着液・測定動作:全自動(ダウングレードにより一部手動化も可能)

XYθZ軸移動:全自動化可能

レンズ倍率:6.5倍連続ズーム

カメラ:CMOS、最大2,300fps高速撮影

可能サンプルサイズ:W320 x D∞ x H275mm

サイズ・重量:W610 x D250 x H610mm・10kg(本体のみ)

主な機能

・接触角計算方法(ヤングラプラス法、楕円法、接線法、真円法、幅高さ法)

・表面自由エネルギー計算機能(OWRK, Fowkes, ExFowkes, Acid-Base, Zisman, EoS, Wu, Schultz)

・動画録画機能

・バックグラウンド動画録画機能(常に自動録画され続けている動画を後から解析する機能)
→機能紹介動画はこちら(日本語字幕選択可)!

・液体試薬データベース内蔵(ソフトウェア内150種類以上)

・日本語対応ソフトウェアADVANCE

  • 導入事例

アプリケーション事例

・表面処理の特性評価

・新しい表面の評価

・粘着性評価

・表面の純度評価

・洗浄工程後の品質管理(ウェハー、ガラス基板、電子部品、フィルムなど)

・界面活性剤の性能評価

・表面の印刷特性の評価

・プラスチックや金属、ガラスの濡れ特性評価

技術情報 Technical information
  • 接触角計とは?
  • 接触角計の選び方
  • 表面張力・界面張力とは?
  • KRUSSの参考文献リスト
  • 接触角とは?
  • 表面自由エネルギーとは?
  • 界面科学のアプリケーションレポート
  • 界面粘弾性とは?
関連情報 Related information
ニュース
リリース
展示会・
セミナー
関連製品