錠剤摩損度試験器(素錠用) FRViシリーズ
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 破砕性は、圧縮後や成型後に生じる錠剤の欠け、潰れ、破損に対する錠剤の物理的特性を規定するものです。これは製造工程、梱包または輸送時に衝撃や摩耗によって発生することがあります。この要因としては、錠剤の設計不良、低い含水量、不十分なバインダーといったものが考えられます。通常、剤皮を施していない錠剤やその表面で、破砕により品質を著しく損なう事があります。錠剤は輸送中の容器内などで破砕しない程度に硬く、一方で消化器内では活性を放出するための破砕性が必要です。
- 錠剤摩損度試験器FRViシリーズは、Rocheによる独自設計に基づいて、製薬業界で確立された標準試験機です。ここで、FRViシリーズは、サンプル錠剤の投入と廃棄が容易であり、摩損率の計算機能も備わっている事から、日常的な破砕性試験を迅速かつ簡便に行う事が可能です。FRViシリーズでは、摩耗ドラムが1つのFRV 100i、2つのFRV 200iの2機種から選択出来ます。
- オプション機能として、輸送時に錠剤同士が擦れ合うことによって生じる錠剤の摩耗を測定するための摩耗度測定ドラムを追加できます
- JP17(参考情報G6)、EP第2.9.7章およびUSP<1216>には、標準化された錠剤破砕性判定方法が記載されています。錠剤摩損度試験器FRVはこれに準拠しています。
- 特徴
錠剤摩損度試験器の主な特長
- 防食コーティングされた堅牢な金属ケース
- タッチスクリーン使用。アイコンによる直感的かつ簡単な操作で、試験全体を通してテストパラメータが表示されます
- 破砕性ドラムまたは摩耗ドラム
- 装置設置面積の最小化による作業スペースの確保
摩損度測定機能
- 開始重量と終了重量を入力するだけの錠剤摩損率自動計算(%)
- 便利なドラム自動排出機能搭載
- 大型タブレット用の10°角度調節組み込みデバイス
一定回転数による破砕
- 20~60 rpmで調整可能(FRV200iでは、2つのドラムについてそれぞれ回転数設定可能)
データレポート出力オプション
- RS 232(PCまたはプリンター出力可能)
- USB type-Aおよびtype-B
アクセサリー情報
破砕性ドラムと摩耗性ドラム
サンプルのロードとアンロードに便利なアパーチャを備えたUSP破砕性および/または摩耗ドラムの選択肢を提供します。 すべてのドラムは交換可能で、FRVi 200iユニットのどの側にも取り付けることができます。
錠剤重量計
ザルトリウス天秤(モデルQuintix 224-1 CEU)を装置に取り付けて、重量データを追加します。実験室や製造環境での使用に適しており、高い信頼性と高い精度で測定が可能です。
コンプライアンスとメンテナンス
- Ph.Eur./USPへの準拠証明書の提供
- IQ / OQ / PQ文書パッケージとツールキット
- 仕様
- 薬局法準拠 : JP17(参考情報G6)、EP2.9.7、USP<1216>
- ドラム回転速度範囲 : 10-60rpm(±1rpm)
- 回転限界 : 最大60,000回転
- 試験時間 : 最大99時間59分59秒
- 試験時間パラメータ : ドラムの時間または回転数(単位:Revolutions)
- 寸法(FRV100i) : 316(w)x343(d)x325(h) mm
- 寸法(FRV200i) : 407(w)x343(d)x325(h) mm
- ユーザーインターフェース: 抵抗膜方式タッチスクリーン
- データ出力 : RS232、USB type-Aおよびtype-B
- アラーム : 試験の終了時(可聴)
- 標準的な破砕性ドラム : 156 mmの高さから落下させるバッフル付き
- 10度傾斜用デバイス : オプション
- 摩耗性ドラム : オプション
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