高温高圧フォームアナライザ HPFA
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 導入事例事例
石油増進回収法(EOR)や水圧破砕法での泡の評価
石油やシェールガスは海底の油層や地下の岩石から採取されますが、その回収効率を高めるためにEORや水圧破砕法が用いれられます。これら方法の中には、注入する水に界面活性剤を混ぜることで油との界面張力を低下させて採取率を高めるものがあります。その際、界面活性剤が入っていることで泡が立ちますが、この泡の挙動(起泡力やきめ細やかさなど)はその回収率に影響を及ぼすことが知られています。
そのような高圧下での泡は、大気圧下とは異なる挙動を示すうえ、採取中に油が混入して泡の挙動に影響を及ぼします。このような状況を再現しながら泡の評価が可能な確立された方法がなく、これまで求められてきました。
高温高圧フォームアナライザHPFA
HPFAは泡の全自動評価でスタンダード機となりつつある動的フォームアナライザDFA100の測定原理を応用して、高温高圧環境下での泡の自動評価を可能にした装置です。EORなど高圧下での泡の評価に最適です。
搭載された二つのカメラによって、泡立ち(起泡力と泡沫安定性)と泡サイズを解析します。
専用の圧力チャンバにより、最大圧力350bar、最大温度120℃の環境を再現します。
起泡は細孔の空いたガラスフィルターを通じた気体の注入により行われるため初期粒径の再現性が高く、また空気以外に二酸化炭素や窒素ガスを注入することも可能です。
測定中、ミニ滴定システム(Mini Dosing System – MDS )により、泡沫層または液体層のいずれかに油など任意の液体を注入することができるため、石油採取時の実際の状況を再現することもできます。
ソフトウェアはKRUSS社製の装置で共通の日本語対応ソフトウェア「ADVANCE」で行います。
データの管理や修正、比較、表計算ソフトへの出力も簡単に行うことができます。
装置カタログやご質問はこちらよりお問い合わせください。
- 特徴
- 高圧高温下(最大圧力350bar、最大温度120℃)での泡の全自動評価を可能にします。
- 2台のカメラによって泡立ち(起泡力と泡沫安定性)と泡サイズの経時変化を測定します。
- 起泡は初期粒径の大きさの制御が可能で、再現性も高いガラスフィルターを通じたバブリングで行います。
- 測定中に油など任意の液体を注入することで、実際の環境を再現することが可能です。
- 仕様
泡高さ検出カメラ
性能:5 fps(1280 x 1024 px)
視野範囲:85 x 5.2 mm2
フォーカス:手動
光源波長:469 nm(青色LED光源)
泡サイズ検出カメラ
性能:2 fps(1280 x 1024 px)
視野範囲:25 x 13 mm2
最小検出サイズ:150 μm
フォーカス:手動
光源波長:633 nm(赤色LED光源)
圧力・温度
圧力:最大350 bar (5,000 psi)
温度:室温~120℃ (電熱式)
本体仕様
サイズ・重量:W1090 x D630 x H1040 mm・100 kg
電源:100V、最大30W(ただし電熱式温調は115/230V、最大1,880W)
- 導入事例
- 石油増進回収法(EOR)の界面活性剤の泡の評価
- 水圧破砕法の界面活性剤の泡の評価 など
技術情報 Technical information
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