JV110i/210i タップ密度計JV
- 概要
- 特徴
- 導入事例事例
タップ密度計JVシリーズは、日本薬局方とJIS規格に準拠。粉体のタップ密度を誰でも簡単に正確に測定できます。
- さまざまなサイズのシリンダーが利用可能
- 計量シリンダーを簡単取り外し可能なプラットフォーム
- 装置設置面積の最小化による作業スペースの確保
- タッチスクリーン使用。アイコンによる直感的かつ簡単な操作で、試験全体を通してテストパラメータが表示されます
- 防食コーティングされた堅牢な金属ケース
測定機能
- 単一装置で規格されている方法1、2、3をサポート
- 調整可能なタップ周波数制御
- 1〜2個のプラットフォームで測定可能
- かさ密度、タップ密度、ハウスナー比、圧縮性指数の統合自動計算
- JViシステムを自動化およびリモート制御するオプション
データレポート出力オプション
- RS 232
- USB type-AまたはUSB type-B
様々な工業規格の試験に対応
- ASTM B527(金属粉末)
- ASTM D4164(成形触媒)
- ASTM D4781(ファイン触媒)
- ISO 787-11(顔料)
- ISO 3953(金属粉末)
- ISO 8460(インスタントコーヒー)
- ISO 8967(ドライミルク)
- ISO 9161(酸化ウラン粉末)
アクセサリー情報
プラットフォーム
方法1、2、3をサポートするプラットフォームが利用可能。簡単に取り外し可能で、方法変更が迅速に行えます。
容器(方法3の場合)
容器のかさ密度の評価用シリンダー
シリンダーの測定
250 mLおよび100 mL計量シリンダーはスペアとして注文可能です。また、より少量の測定(50、25、10、および5 mL)が可能な少量の計量シリンダーもご用意しております。
音響キャビネット
音響キャビネットの使用により、JVi試験器のノイズを低減します。
JViコンプライアンス&メンテナンス
- EP/USPへの準拠証明書の提供
- IQ / OQ / PQ文書パッケージとツールキット
タップ密度計JVについて詳細のお問い合わせはこちらから
タップ密度計の測定機構
- タップ密度計JViシリーズは、粉体、顆粒および類似品のタップ密度を測定する装置で、粉体輸送中の沈下量の特定を行います。例えば、粉末洗剤などのパッケージサイズを最適化に役立ちます。
- 粉末、顆粒、および類似製品のタップ密度を定常的に測定するための信頼性の高い装置であるJViタップ密度シリーズは、EPやUSPで指定されている3つの測定方法の全てが網羅された唯一のシングルタップ密度計です。 JViタップ密度シリーズは、広範に利用される工業規格のハウスナー比計算を含む詳細なレポートを出力します。 JViタップ密度シリーズのJV110iは単一計量シリンダーを搭載したタップ密度計であり、規格されている方法1、2、3全てのアタッチメントがオプションとして追加可能です。また、JV 210iは二つの計量シリンダーを搭載したタップ密度計であり、JV110iと同様のオプションに対応しています。
- タップ密度の測定は、サンプルの入った計量シリンダーを機械的にタップすること(シリンダーを持ち上げて、指定された距離を落下)により行なわれます。
- タップ密度は、サンプルの重量を最終タップ体積で割れば得られます。
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粉体の流動性およびその圧縮性の尺度は、以下の式によって得られます。
Hausner比(タップ密度/かさ密度)
または
圧縮度{(タップ密度-かさ密度)/タップ密度×100}
圧縮度(%) | 流動性の程度 | Hausner比 |
---|---|---|
<10 | 極めて良好 | 1.00~1.11 |
11~15 | 良好 | 1.12~1.18 |
16~20 | やや良好 | 1.19~1.25 |
21~25 | 普通 | 1.26~1.34 |
26~31 | やや不良 | 1.35~1.45 |
32~37 | 不良 | 1.46~1.59 |
>38 | 極めて不良 | >1.60 |
- 対応規格(薬局方)
JP3.01、EP2.9.15、USP<616>
- 対応規格(薬局方以外)
ASTM B527(金属粉、但し25mLは非対応)、ASTM D4164(成形触媒)、ASTM D4781(微細触媒)、ISO 787-11(顔料)、ISO 3953(金属粉)、ISO 8460(インスタントコーヒー)、ISO 8967(粉乳)、ISO 9161(酸化ウラン粉末)JISK5101-12-2(顔料)、JISZ2512(金属粉、但し25mLは非対応)のような他の工業規格の試験にも使用できます。
- 非対応の規格
JISR1628(ファインセラミックス)、JISR9301-2-3(アルミナ粉末)
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- 特徴
- 薬局法準拠 : JP3.01、EP 2.9.34、USP<616>
- タップ速度と落下距離(方法1) : 300回/分と14mm
- タップ速度と落下距離(方法2) : 250回/分と3mm
- タップ速度と落下距離(方法3) : 50~60回/分と3mmまたは14mm
- 寸法(250mLシリンダー搭載) : 260 x 347 x 562 mm
- 使用シリンダーの体積 : 250、100、50、25、10、5 mL
- シリンダーの個数(JV110i) : 1個
- シリンダーの個数(JV210i) : 2個
- 試験時間 : 最大99時間59分59秒
- ユーザーインターフェース : 抵抗膜方式タッチスクリーン
- アラーム : 試験の終了時(可聴)
- データ出力方式 : RS232, USB type-A, USB type-B
- 導入事例
- 製薬用粉末は、粒子径によって分類される非常に微細な乾燥した粒子が多数集まったバルク固体です(USP Chapter<811>粉末の細粒度を参照)。粉体は錠剤、カプセル及び吸入剤のような、他の投与形態として広く採用されており、加えてクリーム、ポイントメントまたはペーストのような半固体を作るための添加剤としても使用されます。製薬産業において、この様な非常に広範な用途として粉体が使用される事となり、粉体の物理的特性を規定する、「流動性」や「密度」を測定する必要が出てきました。「密度」の測定に関しては、「かさ密度」と「タップ密度」の二種類の試験方法があります。
- 「かさ密度」は、「タッピングダウン」前の粉体試料の重さを体積で割ることにより表されます[g/mL]。これは粉体を「流し込む」様にして容器に入れた時の体積を測定するもので、粒子間空隙の体積の寄与を含みます。
- 一方、「タップ密度」は、「タッピングダウン」後の密度です。これは、粉体を入れた容器を一定の距離持ち上げ、落下させる事で粒子間空隙が変化した体積を測定します。