ボール・オン・ディスク試験 ミニトラクション(転がり摩擦)試験モジュール
- 概要
特徴
多機能型摩擦試験機MFT-5000に搭載可能なモジュールです。
転がり摩擦によるトラクション測定から、長時間の疲労試験(ピッチング)まで対応しています。
また、荷重、温度、速度、すべり率の試験設定を自由自在に行うことができます。
下部回転およびトラクションモジュールの組み合わせにより試験実施が可能となります。
仕様
最大荷重領域 :200N/2,000N
最大すべり速度 :± 6,000 mm/s (試験片径およびすべり率による)、すべり率範囲±200%
最大試験温度 :180℃(潤滑油、グリース)
最低試験温度 :-40℃
アプリケーションノート
2面間の摩擦・摩耗を低減したり、動力を伝達したりするために、摺動部には様々な潤滑剤が使用されています。また、多くのトライボロジー設計では、摩擦・摩耗を軽減するために転がり要素が採用されていますが、実際にはこれらの転がり接触部にもすべり要素が含まれる場合があり、潤滑剤の特性を理解する上で、すべり率や引き込み速度を変化させることによって境界潤滑、混合潤滑および弾性流体潤滑領域を再現し、各領域での摩擦挙動を理解する必要があります。
そこで、本アプリケーションノートでは、ボールオンディクス型 転がりすべり摩擦試験機を用いた潤滑剤の評価事例についてご紹介します。
目次
1.背景
2.トラクション試験とは?
3.ミニトラクションモジュールの特徴
4.すべり率(SRR : Slide / Roll Ratio)とは?
5.試験方法
6.結果(試験A)トラクション曲線
7.結果(試験B)ストライベック曲線
8.その他関連事項