ドライシリンダー型酸化安定度試験器 Quantum
- 概要
- 仕様
ドライシリンダー型酸化安定度試験器 Quantumとは
回転ボンベ式酸化安定度試験(RPVOT試験。旧称RBOT試験)用の試験器です。熱媒を必要としないドライシリンダー型の試験器です。また、薄膜酸素取込試験(TFOUT試験)やグリースの酸化安定度試験(オプション)も本装置で実施可能です。種々潤滑油やグリースの酸化安定度の評価に最適です。
特徴
- 熱媒を必要としないドライシリンダー型の試験器で、より安全な測定ができます。
- サンプル導入は装置前面から行え、圧力容器へのアクセスも容易です。
- 温度プローブ(オプション)で試験条件下でのサンプル温度の測定ができます。またサンプル抽出デバイス(オプション)により、試験中のサンプル抽出が可能です。サンプルに含まれる酸化防止剤の効果や経時変化の確認に役立ちます。
用途
- タービン油の製品寿命の評価・品質管理。
- 使用中のタービン油の残存使用期間の検証、管理。
- 鉱油系の絶縁油に含まれる酸化防止剤の誘導期の決定。
- 添加物を含む潤滑油基油の酸化安定度の評価。特に再精製された基油の品質スクリーニング試験に最適です。
- エンジンテスト前の合成油のスクリーニング試験。
- 異なる製造バッチのグリースの均一性の評価。
- 仕様
- 寸法・重量:20cm×38cm×33cm、9kg
- 電源:120V、50/60Hz、12 Aもしくは220-240V、50/60Hz、7A
- 測定能力
- 温度:最高160±0.1℃
- 必要酸素供給量:100±0.1 psi
- ボンベ回転速度:可変
- 安全装置:過圧防止センサー及びリリーフバルブ、過昇温防止ヒューズ
- 準拠試験規格:ASTM D2272、ASTM D2112、IP229、ASTM D4742、ASTM D7098、ASTM D942