導電物質形成評価試験機 Tan EV CDT
- 概要
製品概要
EVフルード専用の評価試験機です。
EVフルードの導電物質形成の有無を評価します。
EVのモーター不具合原因1つにモーター内の銅線ヘアピン部の腐食や導電物質形成があることが判明しました。
化学物質の銅腐食性を判別する方法として以前からASTM D130 銅ストリップ試験法がありました。しかしながら銅ストリップ試験では、銅片やサンプルとなる化学物質に通電がされておらず、EV使用時の腐食、導電物質形成を予想するには不十分です。そこでTANNAS社はより使用条件に近い環境を模したTan EV CDTを開発しました。
評価原理・方法
本装置は、以下の原理でEVフルードの導電物質形成性状の評価を行います。
- モーター内のヘアピンを模した特別設計の回路が搭載されたプリント基板(PCB)をサンプルであるEVフルードに浸漬
- サンプルを150 ℃に加温し、液相と気相に分離し、5 VDCの電圧を印加
- 回路の電気抵抗値をモニターし、抵抗値を500 時間維持できるかを評価
本装置による評価はEVフルードのモーターへの反応性、ひいてはEVの安全性の確保に寄与します。
現在、本装置はSAE J3200のガイドラインに掲載済、ASTM8544準拠の試験機となります。
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