錠剤硬度計 TBF 100i
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 硬度(または破砕力)は、錠剤の物理的特性を規定するものです。硬度値が高い場合は、崩壊が進むまで長いため溶解時間が長くなり、薬物の送達速度が遅くなる可能性があります。一方で、硬度値が低すぎると、破砕性が高く、薬物の送達速度は速くなりますが、製品の安定性が悪くなり、個々の均一性が損なわれる可能性があります。したがって、硬度、崩壊性、溶解性、破砕性の相関を調べることが重要であり、使用用途に合わせた最適な特性を持つ投与形態を作製することができます。
- 錠剤硬度計TBF100iは、迅速かつ使い勝手の良い錠剤硬度計で、シンプルで使いやすい操作性に加えて、マイクロプロセッサー制御によるデータ収集で、錠剤の硬度と直径の正確な測定を実現します。この度モデルチェンジがなされており、TBF100iに搭載された高い処理能力を有するタッチスクリーンユーザーインターフェースにより、操作は全てタッチ画面で行えるようになりました。また、データプロセッサーが内蔵されておりボタン一つでタブレット破砕力の統計解析が可能です。出力もこれまでの感熱紙方式からデータ出力が可能となりました。
- オプション機能として、TBF100iにザルトリウス天秤やミツトヨマイクロメーターを追加する事で、錠剤の硬さ、直径に加え、重量および厚さを測定する事ができます。この測定は錠剤における重要なパラメータを特定します。したがって、TBF100iは拡張性が高く、費用対効果が非常に良い装置です。(錠剤の重量および厚さは手動で入力することもできます)
- EP第2.9.8章「錠剤の粉砕に対する耐性」およびUSP Chapter<1217>「錠剤破砕力」には、標準化された錠剤硬度評価方法が記載されています。錠剤硬度計TBF100iはこれに準拠しています。
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- 特徴
錠剤硬度計の主な特長
- 安全作業のための内蔵ガード
- タッチスクリーン使用。アイコンによる直感的かつ簡単な操作で、試験全体を通してテストパラメータが表示されます
- 錠剤廃棄物の引き出し
- 防食コーティングされた堅牢な金属ケース
- 試験結果と校正データ確認用感熱紙内蔵プリンター
- 装置設置面積の最小化による作業スペースの確保
錠剤測定機能
- 破砕力(硬さ)
- 直径
- 重量(オプション)
- 厚さ(オプション)
錠剤破砕力測定単位の選択
- キログラム(Kg)
- キロポンド(Kp)
- ニュートン(N)
- ポンド(lbs)
一定速度による破砕
- 1~50mm/minで調整可能
データレポート出力オプション
- RS232
- USB type-B
- 内蔵感熱紙
パスコード保護
- ロードセル速度と検出時の破砕率の変更はパスコードで保護されているため、権限がある担当者のみが設定値を変更する事が出来ます。
アクセサリー情報
錠剤厚さ計
装置にミツトヨマイクロメーターを追加する事で、硬度や直径に加えて厚さデータを追加します。
錠剤重量計
ザルトリウス天秤(モデルQuintix 224-1 CEU)を装置に取り付けて、硬度や直径に加えて重量データを追加します。
コンプライアンスとメンテナンス
- Ph.Eur./USPへの準拠証明書の提供
- IQ / OQ / PQ文書パッケージとツールキット
- パスコードによって保護された校正(校正リグを使用:オプション)
- 最新の校正情報は保存されており、必要に応じて印刷/出力が可能。
- 仕様
- 測定破壊強度 : 3.0~490.0 N (精度±0.5N)
- 検出原理 : ロードセル方式
- 最大錠剤直径 : 最大36 mm径
- 寸法 : 283(w)×235(d)×160(h) mm
- 重量 : 約8.5 kg
- 電源 : AC100V
- ユーザーインターフェース: 抵抗膜方式タッチスクリーン
- 破壊速度 : 定速1~50mm/min
- 硬度単位 : N, kp, kgf, lbs
- 連続試験 : 約5~8個の錠剤/min
- 破壊検出割合 : 30~90%間で調整が可能
- データ出力方式 : RS232, USB type-B, 感熱紙
- 廃棄物の引き出し : 内蔵
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