高温高せん断 TBS粘度計 (HTHS) TBS3000
- 概要
- 仕様
TBS3000とは
テーパー入りのローター/ステーターを搭載したテーパードベアリングシミュレーター(TBS:Tapered Bearing Simulator)を用いた粘度計です。ASTM D4683及びASTM D6616で規定される高温高せん断条件下での絶対粘度を測定する規格試験器となります。
ILSAC(GF-2~GF-6)、API(SM、SN、SP)、ACEAオイルシーケンス及びSAE J300といったエンジンオイル品質規格における粘度分類に基づく粘度決定に必要な装置です。
粘度計、オートサンプラー、パソコンが一体となっており、省スペースです。また従来モデルTBS2100に比べてタッチパネル操作や標準油分注不要となり、ラビングコンタクト(接触面)の自動調整機能も追加され、従来の精度をそのままに操作性がより向上しています。
特長
- タッチパネルによる簡単な操作性
- 粘度計、オートサンプラー、パソコンの一体化により省スペース
- 標準油分注不要
- ラビングコンタクト自動調整機能追加による更なる自動化
- イーサーネット接続によるリモートでのデータ確認
用途
- エンジンオイル品質規格(ILSAC、API等)に基づくエンジンオイルの粘度決定
- 自動車エンジンやその他の高出力エンジンに使用されるエンジンオイルの粘度評価
- エンジンの燃費効率評価
- 中、高速レシプロエンジンや自動車、その他高出力エンジン内のベアリング状態の評価
- 鉄道車両用エンジンオイルの品質管理
- 新品及び使用済のエンジンオイルの評価試験
- 仕様
仕様
- 装置構成:TBS粘度計、コンソール、オートサンプラー、PC
- 寸法・重量:66 cm×66 cm×48 cm、38.5 kg
- 電源:100-240VAC、50/60Hz、最大6A
- 必要サンプル量:40 mL
- 搭載サンプル数:最大40サンプル
- 測定粘度範囲:1~15cP。上限は温度、せん断速度により変動します。
- 温度:80 ℃、100 ℃、150 ℃(±0.1 ℃)
- せん断速度:500,000~3,000,000 sec-1超
- 準拠試験規格:ASTM D 4683、CEC L-36-90、IP 370、JPI-5S-36-03、 ILSAC(GF-2~GF-6)、API(SM、SN、SP)、ACEA Oil Sequence、SAE J300及びASTM D6616