液中分散性・安定性評価装置 TURBISCAN DNS
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 導入事例事例
TURBISCAN DNS(タービスキャン ディーエヌエス)は、ボトルのままや、循環、撹拌場における分散性モニターが可能で、オンライン評価への応用も可能です。
原理
分散性評価では、近赤外光をボトルの任意の位置で照射し分散液から得られる散乱光または透過光を検知します。散乱光、透過光の光強度は、粒子径、濃度、屈折率に依存します。そのため、あるサンプルで時間変化、添加剤添加による粒子径変化があれば光強度の差として検知することができます。さらに静的マルチ散乱原理(SMLS)による平均粒子径を解析することも可能です。
静的マルチ散乱式の平均粒子径は、測定された透過光、散乱光を基に、粒子濃度、粒子と溶媒の屈折率から計算されます。希薄から濃厚まで対応し、流れ場でも測定でき、解析に粘度が必要ないという他の粒子径測定機にはない利点があります。SMLSはISO TS 21357:2022で示されています。
分散安定性評価は、おなじみのタービスキャンと同様、静置状態で光源ー検出器でボトル全体を任意の時間間隔でスキャンすることボトル位置ー光強度グラフを得て、時間における濃度変化、粒子径変化を測定します。分散安定性の原理詳細はTURBISCAN labの特徴 の欄をご覧ください。
評価事例
・TLOOPによる破砕の効果確認
機械で粉砕されたスラリーを循環させながら測定することでリアルタイムの粒子径モニターが可能です。目標粒子サイズに達したかどうかをその場で判断できます。
・添加剤の添加
添加剤を添加、撹拌させサイズをモニターします。添加剤の添加により粒子径が小さくなり分散が良くなっていることが分かります。分散剤違いで最適な量、最終粒子径が異なることが分かります。添加剤の選定、リアルタイムな効果を確認できます。
アプリケーション事例(ダウンロード)
- TURBISCAN DNS アプリケーションノート ~再分散特性の測定 沈降に対するもう一つの手法~
酸化チタンスラリーを用いた再分散性評価の事例
- 特徴
・分散性に特化したタービスキャン
・原液、流れ場による粒子径、分散性評価
・粘度値不要
・プロペラによる再分散評価
- 仕様
繰返し精度: 0.05%(自動)、0.1%(手動)
サンプルボトル容量:20ml (オプションで4mlボトル使用可能)
測定間隔:分散性10回/秒、分散安定性 最短30秒
分散体濃度範囲: 0.0001~95%v/v (ただしサンプルによる)
評価可能粒子サイズ範囲:10nm ~ 1mm (ただし分散体の屈折率による)
温度調整:常温+5℃~60℃
所要電源: 100Vac, 50/60Hz, 300W
寸法・重量: 71 x 63 x 52 cm 39Kg
準拠:TR 13097, TR 18811, TS 22107, TS 21357
主な評価項目:分散体の定量的モニタリング、分散体移動速度評価、流体力学的粒径評価、 TSI指標解析、光学的平均粒径評価
その他:バーコード管理機能、測定毎自動校正機能、標準サンプルによる確認機能あり
- 導入事例
導入事例
- 解砕時間、強度の最適化
- 良分散のための添加剤の最適量決定
- 沈殿からの再分散評価