流動電位方式 ゼータ電位計 Zeta CAD
- 概要
- 特徴
- 仕様
- 導入事例事例
大粒子(50μm以上)、繊維、板、毛髪、フィルター等のゼータ電位を流動電位方式で測定します。これら材料の表面電荷、表面修飾の評価をすることができます。圧力差―電位グラフ(生データ)を確認しながら測定するため、データの妥当性を確認でき信頼性が高い測定が可能です。
【測定原理】
試料を充填したフィルター(2)付き円筒セル(1)の両端に電極(3、Ag/AgCl)を置き、圧縮空気または不活性ガスを用いて一定圧力差(P)で電解質溶液を押し流すと電極間に流動電位(E)が発生します。以下のHelmholtz-Smoluchowskiの式から、ゼータ電位ζ(mV)が得られます。
ζ=E/P×(ηλ)/εε0
流動電位E:mV、溶液の粘度η:Pa.s、差圧P:mBar、溶液の誘電率ε:無単位、溶液の導電率λ:S/cm、真空中の誘電率ε0:8.854E-12F/m
樹脂粒子、メンブランの測定例です。pHでZPの絶対値が変わっています。pH変化に対するZPの変化は材質で異なることが確認できました。
その他測定例は以下よりダウンロード可能です。 →流動電位測定のための試料調製法
→測定条件、測定時間について
→測定条件、プラグ長に影響について
→クォーツサンド粒子のカチオン吸着の測定
→合成ポリマー粒子のゼータ電位測定
- 特徴
- 仕様
測定原理 | 流動電位法 |
設定差圧 | 0~500mbar (~1000mBarオプション) |
電圧精度 | 0.1μV |
測定時間 | 約10~20分 |
寸法重量 | 500×600×600 mm, 40 kg |
電源 | 110 V 4A, 240 2A, 50/60 Hz |
圧力源 | 空気または不活性ガス(max.3bar) |
測定セル | 円筒ガラスセル(ID15×55~150mm長) |
平板試料用セル | |
メンブレン用セル | |
メンブレン表面用セル |
- 導入事例
アプリケーション
・大粒子、土、繊維、毛髪、板状、フィルター等のゼータ電位測定、等電点測定
・表面修飾、分散剤の最適化、界面化学の研究
・粒子、板の表面修飾評価
・汚れと洗浄の研究
・浮遊選鉱における資源回収条件の最適化